今回は霧島源平・芙有子夫婦のすれ違う切なさ、霧島晃の迷いと裏切り、そして竜二の迷いと、竜一竜二の間に生まれつつある不協和音…不穏な響きが遠くから微かに聞こえてくるような、そんなお話でした。
前回のラストで、あんなに感動的な涙の抱擁で兄弟の絆を確かめ合ったというのに~!

今回の冒頭のシーンから、予兆は始まっているように見えます。。
前回のラストの続きという場面からで、二人はあのあとホテルに戻ってきて、竜一は大野木の死にどう関与したかを竜二に告白するわけです。
竜二「もう二度と殺すな」
竜一「わかってるよ…」
という会話も、あたし的には“竜一はまた殺すかもしれない”という「振り」か?と受け取っちゃいます

取締役会の前に裏切り者を炙り出そうとして、二見(小市慢太郎さん)に対する対処を巡って二人が対立するシーンにも予兆は見え隠れしていて。
竜二は二見が罠にかかったことを竜一には隠し、独断で対処した。それは「竜一に報告したら二見に対して何をするかわからない」という疑心を竜二が竜一に対して持っていたからよね。
「殺しでもしたら困るからだよお前が!」
・・・竜一はショックだったよね、こんなふうに言われて。
竜二はほんとうに「竜一にこれ以上罪を重ねさせたくない」という思いだっただろうけど、竜一にしてみれば「また殺すかも、いや殺すだろう」と思われていたことがショックだっただろうな。
今回の冒頭(前回ラストの続き)で、ベッドに力なく座る竜一の背中を見ていたら、竜一はきっと、せめて竜二にだけは許してほしかったんじゃないかと思ったんですよね。
人を殺しておいて許されるなんてあり得ない。
でも竜二にだけはわかってほしい。わかってくれないでも許してほしい。
殺人を告白すれば竜二に見放されると思ってた。でも一緒に行くと言ってくれた。
それならば…そんなすがるような思いがあったのでは。
だから「またやるんじゃないか」と竜二から疑われることは、竜一にとってはしんどかったんじゃないかな…。
竜二はもともと心優しい性格。
自分たち兄妹に辛く当たる苛烈な叔母のことさえ思いやれるような。
霧島家の人々と深く関わってしまった竜二は、晃も亡くなった芙有子もまゆみさえも、それぞれ悲しみや苦しみ、葛藤を抱えて必死に生きていることを知ってしまった。
この人たちを本当に自分たちの復讐に巻き込んでいいのか
そういう迷いが生じても不思議じゃない。
でも竜一にとっては、もともと霧島家の人々なんて復讐の駒でしかない。
晃の裏切りで計画がとん挫、焦りも手伝ってますます復讐心に火がついてきた。
目がギラギラして怖かったよ竜一
(いいぞどんどんやれ)
(いいぞどんどんやれ)取締役会での竜一玉木くん、すごくよかったよね~

焦って他の取締役にあなたが動議を出せと言ったり、渋る晃をけしかけるさま、動きや呼吸まで、竜一の剣幕に焦り怒りがめちゃめちゃ伝わってきてなんかもう怖いしドキドキした~

「いい時に倒れてくれたな」
「良かったな、二見を生かしておいて」(←これは「二見を殺すかも」と思われていたことへの竜二に対する当てつけもあるんじゃ…)
これらの竜一の言葉に、竜二は時々自分との違いを突きつけられてハッとしてましたよね。
復讐という非合法な行為から、人間的社会的な常識、感覚に引き戻されるというか。
そもそも竜一と違って竜二はずっとこの現実社会に根を下ろして生きてきましたからね。人間形成される過程において、この二人は双子とはいえ正反対の生き方、道を歩んできてしまったのだから。
二見の件では竜一にとっても「竜二に疑われてしんどい」というだけでなく、竜二の真意が読み切れなくて「こいつ裏切るんじゃないか」という不信感の芽が生まれてしまったかも。
病院の廊下での口論のわだかまりは、2人の間で解決していないのよ。(ドラマ上では)
そういう小さなモヤモヤ、互いに対する小さなわだかまりは、少しずつ溜まっていって、やがて大きな不信につながっていくんでしょうか。
そこに美佐への想いからくる嫉妬心が加わるとしたら。
もともと完全に一致していたとは言い難い二人の復讐心にできた小さな隙間に、美佐の存在がくさびとなって打ち込まれでもするなら。
二人の気持ちがじわじわと乖離し始めても致し方ないような気がする・・・
美佐は、やっぱり小さい頃から竜一兄ちゃんのことが好きだったんですね。
それはきっと少女の頃の淡い初恋。でもだからこそ、きちんと昇華できなかった恋心ほど厄介な火種になってしまうかも。
次回の予告でまゆみは美佐と和田をくっつけようとするみたいですが、それは竜二の気持ちが美佐の方を向いていることにうっすら気づいていて…ということなんじゃないかなと。
あゝ複雑…

竜一から竜二への疑心
竜二から竜一への不信と嫉妬心
今はまだ小さなモヤモヤだけど、互いの心に生まれたこうした感情が疑心暗鬼となっていくんだろうか。
ほんの少しの表情の変化、呼吸のタイミング、眼差しの曇りに乗せて、これらの感情の変化が表現されていく。
玉木くんも高橋一生くんも、二人の繊細なお芝居が凄いです!
とくに今回は竜二の読み切れなさに振り回されました~

高橋一生くんはやはり巧いですね!お顔はやっぱりそんなに得意じゃないんですが(コラ)、演技力はさすがです。
竜二のこの“読めなさ”は、もちろん脚本がベースなんだけど、一生くんの演技の絶妙さあってこそのキャラクター造形なんだろうなと思わざるを得ません。悔しいくらいですわ。(何様)
初回のあの“悲劇的な結末”を思わせる冒頭のシーン…あれを見せられているからこそ、こんなふうに竜二に対してこっちまで疑心暗鬼に引っ張られちゃう。竜二のちょっとした曖昧な表情に、必要以上に深読みさせられているかもしれません。
やっぱり裏切るんじゃないか?っていつもいつも思って見ちゃう。今回のラストでも「運転手の過労死は私の方で握りつぶしておきました」って、それちゃんと二人で立てた作戦よね?竜一に黙って勝手な行動じゃないよね?!って確認したくなっちゃう

これからあと2回(3時間)は、ずっとそうなるような気がする~もう脚本家の思惑通りに乗せられてる~

竜一の会社はキリシマ急便から切られたから、これからは竜一は裏へ回っていろいろ仕掛けるしかないよね。むしろそういう法を逸脱したようなあくどい竜一をもっと見たいので、ひとつよろしくお願いします

そのための曽根村会長なんですから!
裏社会に足を踏み入れると、自分も無傷ではいられない。手足を搦めとられてもがき苦しむ竜一が見たい(鬼)
だって、もがき苦しむ玉木宏は、むせかえるほどの色気を発して美しいのです



この記事へのコメント
パープルポテト
第6回、充実していましたね。同じ場にいる誰が誰をどう思っていて、誰が裏切るのか。ハラハラしました。
しかし、第5回の抱擁に「良かった~」と思ったのに、あれは二人の「終わりの始まり」だったのでしょうか? 以前から竜一は一人でことを進めてしまうところがあったけれど、竜二にもそういうところが出てきました。もちろん竜二は良かれと思ってそうしているのだろうけれど竜一にしてみれば、なんで俺に言ってくれなかった?ということでしょうね。
でもそんな中でも二人の共同作戦?霧島家で5人で食事をすることになった際の、竜二から晃に過去を話させ、そのあと二人で笑う場面。二人にすれば「作られた笑い」なのでしょうが、笑い方がそっくりで、傍目には好感の持てる笑い。さすがだな~と感じました。
霧島源平と直接対決できなくなった竜一の企みはいかに。晃と源平をまた敵対させるように仕組むのか、あの怪しいライターもあやつって源平に不利な記事でも書かせるのか? 楽しみです。
トマト
お前と俺は2人でひとつとこれからの事を確認したはずなのに、何方から方向性が違って来たのか?
真っ当な常識人の道を歩いてきた竜二と、どんな手段を使っても復讐を!とそれだけを拠り所にして来た竜一との生きてきた道筋の違いなのか・・竜一の心情に哀れさを感じて切ないです。
取締役会、この日に向けて抜かりなく着々と準備をしてきたはずだったのに、晃の躊躇いで竜一の焦りと怒りは頂点に!その時竜一の眼には確かに狂気が見えた。
(のめり込んでしんどいんだけど、もう素敵過ぎて玉らんです)
竜一は独り相撲をさせられた?竜二はポーカーフェイスを決めた?
どうしてどうなるの?まだこの2人の道が見えてこない。
曽根村親分は全ての関係性も裏情報から知っているんだ。
次回は会長のお出ましか?
<もがき苦しむ玉木宏はむせかえるほどの色気を発して美しいのです。> そうそう!なんて的確で素晴らしいすももさんの文章ありがとうございました。
三毛猫コフィ
なかなか先を読ませてくれない。
幾つもの展開を想像させて一週間待たせて、そう来るのかと。
救いがあるとしたら全てを把握できて力もある曾根村なのかも。
でも、竜二に会ったらどんな化学反応あるのかしら、悶々と。
こば
晃の母のメッセージ。
『家族は敵ではありません。晃とあなたが協力しあえばきっとすばらしい会社になる。お金や地位よりもっと大事なことをみつけていきたいのです。これからの長い人生をあなたと二人で』
という手紙を読んでおもいとどまったからです。手紙には泣かされました。
そして…………………………
竜二が竜一を裏切った?!
とうとう二人の歯車がくるいはじめたのでしょうか。
すもも
出てくる人みんな誰も信用できない感じでしたね(^^;
一番キツイのは竜二を信じ切れなくなってきそうなこと…でもそれももしかしたらミスリードかも。あの冒頭のシーンのせいで引っ張られてるだけかもしれません。
「終わりの始まり」…えーん(´;Д;`)
5人での食事会は竜一が急遽思いついた復讐計画の補強工作だったけど、図らずも美佐の恋が兄弟の絆にクサビを打ち込むきっかけに?実はすごい展開シーンでしたね。
竜一と竜二の笑いがシンクロするシーンはおお〜!となりました。
源平には頭脳戦では竜二がいるので、竜一には裏から実力行使で源平に攻撃を加えてほしいです!(過激派)
すもも
竜一と竜二、固いはずの双子の絆がちょっとずつズレてくるような、まだ予感という感じですが。来週の回が終わる頃には、私たちだいぶどよ〜んとぐったり落ち込んでるかもしれません(T_T)
取締役会での竜一、玉木君が眦を釣り上げてすごい剣幕で晃に迫る様は見応えありましたね〜!戦場って感じがしました。一生君は竜二がずっと真意を隠した“静の芝居”がメインだから、玉木君の“動の芝居”との対比が効いてます。
曽根村会長との絡みがもっと見たいですね。次回に期待です。
すもも
数字は少し上がったようですね。関西では二桁とか。フジテレビでは全然宣伝をしてくれないので仕方ないかもしれません(>_<)
でもおっしゃる通り、見ている人の満足度は高いようです。カンテレは円盤も発売してくれるようなので、それは良かったなぁと思ってます!
ずっと、誰が裏切るのか、誰を信用していいのかと、疑心暗鬼にさせられますね〜。曽根村会長だって、最後の最後まで信用はできない気がします。でもそうやって竜一を追い詰めてくださいと思う私は、中の人よりドSかも(^^;
すもも
晃に父親を撃たせるのは、たぶん上手くいかなさそうだなと思ってました。でもそれは源平妻が何らかの形で爆発するだろうと思っていたからで、まさかこんな形で彼女が物語から退場するとは!斉藤由貴さんのキャスティングこそがミスリードだったとはやられました(^_^;)
晃は母の手紙で完全に骨抜きになったし和田は出禁になったので、竜一はもう正攻法では攻め込めませんね〜。
次なる一手が楽しみですが、竜二がずっと不穏でハラハラします!